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グリーンアノール

  人は変化しなければならない。

 

 生物歴史上で絶滅した動物を見てみる。何で絶滅したのか。どういう環境で暮らしていたのか。何を求め生きていたのか。不確実性が現代よりも多い時代で生きるというのは想像以上に困難だと思う。いま生きている細菌、動植物、そして人類は生き残った生物である。そしていま存在する生物は未来に存在しているとは限らない。では、生き残るために何が必要なんだろう。

 

 私は、"変化への柔軟性"ではないかと思う。

 外来種のトカゲに"グリーンアノール"(別名:アメリカカメレオン)という生き物が存在する。昔、幅広い地域の木々の低い場所で住処としていたグリーンアノールは、昆虫類などを食べて生活していた。しかし、外来種の増加によってエサは減少し、爬虫類の増加で競争も激しくなった。そこでグリーンアノールは住処を木々の低い場所から高い場所へ追いやられた。しかし、木々の先端は枝も細く足場も安定しない。そこでグリーンアノールは手足の腹を大きくし、付着性も向上させたそうだ。また、外敵から身を守るために変色能力を身につけたそうだ。

 

 このグリーンアノールの進化は非常に重要な点ではないだろうか。外部環境(市場の競争激化、環境の変化など)に合わせて柔軟に自らの形態を変えて生き延びる。

 

 生物は自己保存の法則で、自らのテリトリー外に存在する敵を恐れ、安全と信じる慣れた環境にい続けるという。しかし環境が変わり、快適領域が脅威に陥った途端、そこに住む生物には死ししかない。なぜならば新しい環境に対応する形態ではないからだ。

 

 これは人間にも当てはまる。自分が慣れ親しんだ安全安心の快適領域(コンフォートゾーン)にい続けていれば、成長せず、時代に遅れていくだろう。コンフォートゾーンから脱却して初めて、挑戦になり、新たな糧になる。もっと具体的に見ても同様のことが言えるだろう。自分が得意とする手法、思考法をずっと繰り返すことは、自分にとっては簡単だ。しかしそれが有効なのは長期的に見ると一瞬で、その手法・思考が通用しない状況や条件もある。つまり、変化する状況に合わせて柔軟にアプローチを変えなければならない。独自資源を強みとしていくにしろ、それを必要とする人がいなければならない。

 

 企業や組織も同様だ。SWOT分析が示す、外部環境(脅威・機会)と内部環境(強み・弱み)を理解した上で、ビジネス活動を行わなければ利益にはならず、需要もなくなってくるだろう。市場を分析し、顧客のニーズを把握し、企業自ら変化し、アジャイルにスピーディーに行動する必要がある。時代の変化に合わせて、自らも変化し、時代をつくっていかなければならない。

 

 どれだけ外部環境が変化しているか常にアンテナを貼っておく必要があると同時に、その変化に自分も変化できるかどうかという柔軟性・適応能力が問われる。

 

 グリーンアノールから学ばなければならない。


photo credit: blog retrieved June 9th, 2017 from http://ogatour.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_e937.html
source: JESSICA HULLINGER.(n.d.). mental floss. "6 Animals That Are Rapidly Evolving". Retrieved June 9th, 2017 from http://mentalfloss.com/article/64300/6-animals-are-rapidly-evolving